トーメンエレクトロニクス株、プラチナチケット争奪戦
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トーメンエレクトロニクスのつづきです。29日株式市場では、TOB価格1,650円のトーメンエレクトロニクスに、買い注文が殺到しました。本日終値は300円ストップ高比例配分の1,493円。いつものTOB銘柄です。
トーメンエレクトロニクス1月29日気配値
引けの15時時点で、買い注文が2000万株超、売り(=出来高)が19,400株。トーメンエレクトロニクス株は、約1000分の1の確率で当選するプラチナチケットになりました。
約10年前、このようなストップ高比例配分のプラチナチケットをゲットする手法がマネー雑誌等で紹介されていました。今回のトーメンエレクトロニクスでは、普通にネット証券1社で買い注文を出せば、10万株の買い注文で100株当選する可能性があります。
ところが、店頭の証券会社を含む、複数の証券会社でバラバラに注文を出せば、100株以上のトーメンエレクトロニクス株が手に入る、という手法です。ただし、店頭の証券会社だと、ネット証券より売買手数料が高いので、トーメンエレクトロニクスの売買で儲けがあるかわかりません。利益を計算してみましょう。
仮に、購入した株を1,650円で売却できたとするなら、
(1,650円-1,493円)×100株=15,700円
となります。往復の売買手数料が15,700円より少なければ、その差額が儲けとなります。
トーメンエレクトロニクス以外のストップ高銘柄で同様の手法を試すと、株価が翌日に急落して含み損という「泣きっ面に蜂」状態になりかねません。トーメンエレクトロニクスは、TOB価格1,650円(ほぼ確実に1,650円付近まで値上がりする)という安心感がある分だけ、手堅いです。
今も通用するのかわかりませんが、複数の証券会社に資金をプールできる余裕と、それぞれの証券会社に注文を出すフットワークの軽さがあれば、成功するかもしれませんね。