スターホールディングス、夜間取引でTOB価格を大幅に上回る
2月5日取引終了後、福証・東証ジャスダック上場のスターホールディングス(8702)がMBO(経営陣による自社買収)を発表しました。TOB価格は620円、TOB期間は2月6日から3月20日までの30営業日です。
スターホールディングス2月10日夜間取引気配値
SBI証券PTS取引ナイトタイム・セッション、取引終了時の2月11日午前0時の気配値です。10日株式市場の終値は610円でした。スターホールディングスは、3営業日連続ストップ高になっていたため、夜間取引でもストップ高である710円がついています。
しかし、TOB価格は620円です。おそらく、620円より高く購入した投資家は、利益を確定するのに苦労することでしょう。
最近の夜間取引の傾向として、「ストップ高銘柄を手当たりしだい買いまくる」手法が存在するようです。TOB価格より高い値段で購入しても、さらに高い値段で別の投資家に売りつければOK、という考え方です。一方、TOBを知らずにカモになる投資家もいるわけで、気配値を見るたび、複雑な心境になります。