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4月6日、東証1部上場のサーラコーポレーション(2734)は、サーラ住宅(1405)と中部ガス(9540)を株式交換で完全子会社化すると発表しました。

株式交換比率はサーラ「1」に対して、サーラ住宅が「1.30」、中部ガスが「0.47」です。両社は6月28日に上場廃止となります。

発表直前の株価はサーラが618円、サーラ住宅が707円、中部ガスが244円でした。株式交換比率で計算すると、サーラ住宅の株価は

618円×1.3=803.4円

となります。

サーラ住宅2016年4月6日夜間取引

1405-20160406pts

ところが、直後の夜間取引(SBI証券)では、一時150円ストップ高の857円まで急騰します。終値でも826円です。サーラコーポレーションの株価が急騰することを予想しているかのようです。

サーラ住宅4月7日株式市場:始値730円、741円、712円、729円、31,300株

そして、こちらが翌7日株式市場の様子です。857円どころか、800円すら超える気配はありません。親会社となるサーラコーポレーションの株価が561円まで急落し、サーラ住宅や中部ガスの上昇分を打ち消してしまいました。

もちろん、サーラコーポレーションの株価が下がらなくても、サーラ住宅の夜間取引の値段は行き過ぎです。過保護かもしれませんが、SBI証券の注文画面には、企業買収に関する発表があれば必ず「取引注意」の表示を入れておいた方が良いかもしれませんね。