SEホールディングス・アンド・インキュベーションズの新株予約権(ライツ・オファリング)まとめ(2)
SEホールディングス・アンド・インキュベーションズの新株予約権(ライツ・オファリング)まとめ(1)のつづきです。
株主以外の投資家は、どのように動くとトクするのか?
- SE社の急騰時に、新株予約権で短期売買を行う
- 新株予約権を上場廃止間際に購入し、SE社の株に換える
おそらく、この2つのどれかを実行すると、儲かっていたでしょう。SE社の株に短期資金が流入し、株価が上昇すると、新株予約権もつられて上昇しました。
ところが、新株予約権の方が値段が安いので、上昇率が株より大きくなりやすいです。株価がストップ高で止まっても、新株予約権がそれ以上に上がることもある。少ない投資額でより多くの利益になる可能性があります。
SE社の株と新株予約権の比較チャート
上場廃止前1ヶ月間の値動きを比較チャートにしてみました。1ヶ月前を「0」に設定し、期間終了までどれだけ上昇したか(下落したか)を表しています(単位%)。株と新株予約権を比べると、新株予約権が上昇廃止に近づくにつれ、価値が大きく減少しています。株は上場廃止になりませんから、当然ですね。
上場廃止直前に新株予約権を購入し、SE社の株に換えます。換えた株を市場で売却し、その差額を手に入れます。残念ながら、SE社の場合は、新株予約権の上場廃止前に株価が急騰したため、それにつられて新株予約権も再上昇しました。(2)は難しかったかもしれませんね。