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イズミヤ(8266)が、経営統合発表前の株価を下回る

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H2O(8242)とイズミヤ(8266)の経営統合のつづきです。株式市場が急落する中、イズミヤの株価が、ついに経営統合発表前の水準を下回りました。

イズミヤ日足チャート1ヶ月分

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発表前の株価(終値)が450円、2月4日の終値が447円です。通常、経営統合発表前の水準以下に株価が下がると、「H2Oとの経営統合は失敗だった」という評価になりますが、今回は全く違います。

H2O日足チャート1ヶ月分

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イズミヤの株価下落の要因はH2Oの株価下落です。株式交換比率がH2O「1」、イズミヤ「0.63」で固定されているため、H2O(親)が値下がりすると、イズミヤ(子)も、つられて下がります。

両者の会社規模、出来高や売買代金等の流動性を比べると、「イズミヤ株が下がるから、H2O株が下がる」という図式は考えにくいので、イズミヤ株の下落は、H2O株の下落が原因だとするのが妥当でしょう。

TOB形式であれば、このようなことは起きないので、非常に残念です。

H2O急落、イズミヤ上昇限定的、経営統合発表後の株価

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エイチ・ツー・オーリテイリング(8242)とイズミヤ(8266)のつづきです。エイチ・ツー・オーリテイリングは、イズミヤを株式交換で完全子会社化します。株式交換比率は、H2O「1」に対して、イズミヤ「0.63」です。

経営統合発表時点で、イズミヤ株がH2O株より割安の状態でした。その結果、記事タイトルのように、割高なH2O株が値下がりし、割安なイズミヤ株が値上がりすることで、サヤ寄せが発生します。

イズミヤ2月3日5分足チャート

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エイチ・ツー・オーリテイリング2月3日5分足チャート

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特に、H2O株の急落が特徴的です。比率があったために、イズミヤ株の上昇を打ち消してしまいました。H2O株は、市場全体の影響を受けてしまうため、今日のような状況だと、株価が下がりやすくなります。子会社となるイズミヤは、親会社の株価の影響を受けますので、親会社が下がると、子会社も下がります(上がりにくくなります)。

H2O株が上がっていれば、イズミヤ株がもっと上がり、両方の株主が儲かっていたのに、とても残念です。こればかりは、経営統合の発表時期に左右されますから、誰の責任でもありません。

運がなかった。

これに尽きると思います(どこかのサッカーチームの監督じゃないですけど・・・)。

H2O(8242)とイズミヤ(8266)の経営統合で株価はどうなる?(夜間取引編)

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1月31日取引終了後、エイチ・ツー・オーリテイリング(8242)は、イズミヤ(8266)との経営統合を発表しました。

エイチ・ツー・オー リテイリング(H2O)株式会社とイズミヤ株式会社の株式交換による経営統合のお知らせ

株式交換による完全子会社化を予定しているため、イズミヤは5月28日に上場廃止となります。株式交換比率は、エイチ・ツー・オーリテイリング「1」に対して、イズミヤ「0.63」です。イズミヤ1株に対して、エイチ・ツー・オーリテイリング0.63株が株主に割り当てられます。

イズミヤは1,000株ずつ取引できるので、そのままイズミヤ株を持ち続けると、イズミヤ1,000株がエイチ・ツー・オーリテイリング630株に換わります。

(※以下、初心者向けの内容となります。夜間取引の状況は「続きを読む」まで進んでください)

株式交換による完全子会社化発表後の株価について

株式交換による完全子会社化とは、イズミヤ株をH2O株と交換する仕組みのことです。交換の際に基準が必要となります。その基準が株式交換比率です。

今回のH2Oとイズミヤの比率は、「1」:「0.63」です。両社の株価が、この比率に沿うように動きます。この現象を「サヤ寄せ」と言います。わかりにくいので、りんごとみかんで説明します。

たとえば、りんごが1個100円、みかんが1個30円だったとします。この状態で、りんご「1」、みかん「0.5」という比率が発表されたとしましょう。そうすると、りんごとみかんの価格はどのように変化するでしょうか?

  • (1)りんごの値段そのまま、みかん値上がり(例:りんご100円、みかん50円)
  • (2)りんご値上がり、みかんはもっと値上がり(例:りんご120円、みかん60円)
  • (3)りんご値下がり、みかんそのまま(例:りんご60円、みかん30円)
  • (4)りんごはもっと値下がり、みかん値下がり(例:りんご40円、みかん20円)

など、いくつかのパターンが考えられます。りんごをH2O、みかんをイズミヤに置き換えると、株価の動きもわかりやすくなります。株式交換による完全子会社化が発表されたとしても、両者の株価が必ず値上がりするわけではありません。最悪のケースでは、(4)になることもありえます。もちろん、理想は(2)のケースです。

H2O値上がり、イズミヤもっと値上がりだと、両社の株価が上昇するので、どちらの株主もトクをします。


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