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1月31日取引終了後、エイチ・ツー・オーリテイリング(8242)は、イズミヤ(8266)との経営統合を発表しました。

エイチ・ツー・オー リテイリング(H2O)株式会社とイズミヤ株式会社の株式交換による経営統合のお知らせ

株式交換による完全子会社化を予定しているため、イズミヤは5月28日に上場廃止となります。株式交換比率は、エイチ・ツー・オーリテイリング「1」に対して、イズミヤ「0.63」です。イズミヤ1株に対して、エイチ・ツー・オーリテイリング0.63株が株主に割り当てられます。

イズミヤは1,000株ずつ取引できるので、そのままイズミヤ株を持ち続けると、イズミヤ1,000株がエイチ・ツー・オーリテイリング630株に換わります。

(※以下、初心者向けの内容となります。夜間取引の状況は「続きを読む」まで進んでください)

株式交換による完全子会社化発表後の株価について

株式交換による完全子会社化とは、イズミヤ株をH2O株と交換する仕組みのことです。交換の際に基準が必要となります。その基準が株式交換比率です。

今回のH2Oとイズミヤの比率は、「1」:「0.63」です。両社の株価が、この比率に沿うように動きます。この現象を「サヤ寄せ」と言います。わかりにくいので、りんごとみかんで説明します。

たとえば、りんごが1個100円、みかんが1個30円だったとします。この状態で、りんご「1」、みかん「0.5」という比率が発表されたとしましょう。そうすると、りんごとみかんの価格はどのように変化するでしょうか?

  • (1)りんごの値段そのまま、みかん値上がり(例:りんご100円、みかん50円)
  • (2)りんご値上がり、みかんはもっと値上がり(例:りんご120円、みかん60円)
  • (3)りんご値下がり、みかんそのまま(例:りんご60円、みかん30円)
  • (4)りんごはもっと値下がり、みかん値下がり(例:りんご40円、みかん20円)

など、いくつかのパターンが考えられます。りんごをH2O、みかんをイズミヤに置き換えると、株価の動きもわかりやすくなります。株式交換による完全子会社化が発表されたとしても、両者の株価が必ず値上がりするわけではありません。最悪のケースでは、(4)になることもありえます。もちろん、理想は(2)のケースです。

H2O値上がり、イズミヤもっと値上がりだと、両社の株価が上昇するので、どちらの株主もトクをします。